◆【横山恵太】

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夏の暑い中、今後通学路になるであろう道をトボトボと歩き 期待と不安がいりまじった感覚で学校を目指した。 <本当に周りにはなにもないな~。> そう俺が、引越しして来たこの土地。人の出入りもそこまでなく、 少し閉鎖された空間に近い場所だった。 通学路は、たまに舗装されていない道路があったり、家と家の距離が離れていたりで 田舎と言う言葉が、まるっきり当てはまるほど田舎だった。 学校まで歩いて15分程度の距離なのだが、 やはり真新しい道や心配事(自己紹介等)などもあり 幸か不幸か5分ぐらい早く着いた。 『これが、栖鳳西湧高・・・・校』 以外と想像と裏はらに校舎自体が大きく綺麗であった。 <なんかもっと屋根は、木材とか想像していたから拍子抜けだな~。。。> なんて思ってると後ろからドスの聞いた声でいきなり 『おいっ!』 『は!はい!』あわてて達也は、直立してしまった。 『おう!後ろ向かんかいっ』後ろの巨漢?であろう声が容赦なく俺を呼ぶ。 <あ~初日からついていない~。もう俺の学校生活はオワタ★> なんて考えながら後ろをおそるおそる振り返るとそこには。。。 かわいらしい顔立ちの145CMぐらいのサラサラヘアーの男性が一人たたずんでいた。。 さすがにこの子じゃないなと思い辺りを見回す。 そこにあるのは、学校前の大きなヤシの木が見えただけで 他に人はいない。 『おいっ!見慣れない顔やな!お前どこのもんや!?』 あ!こいつがしゃべってたのか! 達也は、目を丸くしてまじまじとそいつの顔を見つめる。 じーーー 『やめろ!お前なめてのか?やったろか?あ!』罵声が飛ぶ。 一方言われた達也はというと。。。考えていた。 <態度悪いし、弱そうだな~!なめられるのもしゃくだし ここは一発言おう!> 『おっ・・おい!ばかにするのもたいがいにしとけよ! 俺は、田中 達也だ!お前なんてお前なんてっ余裕で勝てんだよ・』 フュッ!耳元で何かなった気がした。 ボコッ!! ここからは記憶がない。。。
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