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夏の暑い中、今後通学路になるであろう道をトボトボと歩き
期待と不安がいりまじった感覚で学校を目指した。
<本当に周りにはなにもないな~。>
そう俺が、引越しして来たこの土地。人の出入りもそこまでなく、
少し閉鎖された空間に近い場所だった。
通学路は、たまに舗装されていない道路があったり、家と家の距離が離れていたりで
田舎と言う言葉が、まるっきり当てはまるほど田舎だった。
学校まで歩いて15分程度の距離なのだが、
やはり真新しい道や心配事(自己紹介等)などもあり
幸か不幸か5分ぐらい早く着いた。
『これが、栖鳳西湧高・・・・校』
以外と想像と裏はらに校舎自体が大きく綺麗であった。
<なんかもっと屋根は、木材とか想像していたから拍子抜けだな~。。。>
なんて思ってると後ろからドスの聞いた声でいきなり
『おいっ!』
『は!はい!』あわてて達也は、直立してしまった。
『おう!後ろ向かんかいっ』後ろの巨漢?であろう声が容赦なく俺を呼ぶ。
<あ~初日からついていない~。もう俺の学校生活はオワタ★>
なんて考えながら後ろをおそるおそる振り返るとそこには。。。
かわいらしい顔立ちの145CMぐらいのサラサラヘアーの男性が一人たたずんでいた。。
さすがにこの子じゃないなと思い辺りを見回す。
そこにあるのは、学校前の大きなヤシの木が見えただけで
他に人はいない。
『おいっ!見慣れない顔やな!お前どこのもんや!?』
あ!こいつがしゃべってたのか!
達也は、目を丸くしてまじまじとそいつの顔を見つめる。
じーーー
『やめろ!お前なめてのか?やったろか?あ!』罵声が飛ぶ。
一方言われた達也はというと。。。考えていた。
<態度悪いし、弱そうだな~!なめられるのもしゃくだし
ここは一発言おう!>
『おっ・・おい!ばかにするのもたいがいにしとけよ!
俺は、田中 達也だ!お前なんてお前なんてっ余裕で勝てんだよ・』
フュッ!耳元で何かなった気がした。
ボコッ!!
ここからは記憶がない。。。
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