0人が本棚に入れています
本棚に追加
廊下に出る時、きずいたが校舎がやはりとても綺麗だった。
築まだ1年たっていないんじゃないか?というぐらい新しかった。
前を少し肩を上げて下を向きながら歩いている恵太が一言ぼそっといった
『さっきはほんまに悪かった』
再度、バツが悪そうに謝って来た。
もしかしたら根はいいやつなのかもしれない。
『あ~いいよ全然』
少し明るい顔に戻った恵太は、こっちを向いて聞いてきた。
『東京から来たんやろ?』
『あ~そうだよ。何?恵太は、大阪生まれなの?』
『お!ようわかったな?あ!やっぱなまってるか?ハハっ!そうや、天下の台所西成出身や』
とドヤ顔でいってきたが、あまりピンとこなかったので、スルーしながら話すことにした。
『へ~いつごろこっちに来たの?』
『俺も1年ぐらいまえやで!やからタッツンとそんな変わらんな~』
『そうなんだ。。。てか、さっき言ってた見慣れない奴と間違えたって?』
何の気なしに聞いた。が、恵太からちゃんとした返答は返ってこなかった。
『あ~てか、タッツン彼女とかいんの?』
俺は、そんな空気が読める方ではないが、
あまり聞くべきじゃないと言う事は、あからさまにわかった。
『え?東京に?いないよ。』
『あ?もしかして童貞君?チェリーボーイ?』
恵太は、嫌な笑顔で自分の一指し指で俺の肩をツンツンしてきた。
『は!うるさいな!恵太も童貞でしょ?』
俺は、童貞という言葉がいけてないみたいで、とても恥ずかしくて間髪いれずに恵太にも
同意を求めた。
が。。。。余裕の表情でアゴを上げて下から見下ろしていた。
パッと開いた手を俺の顔の方へ向ける。
最初のコメントを投稿しよう!