恋愛奴隷Ⅰ

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6月20日。 私は、 会いたくない人間に再会した。 「またイジメてやろうか?」 そう言ってきたのは、 龍哉じゃない。 彼は偶然、 この会社に入社してきた… 私の高校時代に私をイジメてた男だ。 尾崎 優也。23歳 (おざき ゆうや) 優しいって字がついてるクセに、 性格が最悪な男。 高校で同じ部活。 テニス部。 2つ上の鬼先輩。 完全なS。 高校時代、私は、彼の標的だった。 私は、彼に、イジメられてた。 言葉のイジメと、肉体のイジメ。 変な肉体のイジメじゃない。 部活動での、鬼練習のイジメだ。 私は、やたらと彼に目をつけられていた。 ことあるごとに鬼練習させられてた。 あの鬼練習は今でも忘れられない。 彼が卒業して、 イジメる、イジメられるの関係は、 終わったはずだった。 二度と会わないだろう、 二度と会いたくないって、 思ってた。 それが、なんで、この日に、、 また出会った。 世の中って、狭い。 今日ほど、そう思った日はなかった。 image=494026540.jpg
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