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しかも、彼は隣で仕事することになった。
地獄だ。
そう思った。
「俺のこと、懐かしいだろ?」
「イヤな思い出しかないわよ。
てか、話かけてこないで、
気が散る。」
龍哉に助けを求めたいくらいだ。
でも、いま龍哉は、いない。
営業に連れて行かれてる。
だから、黙々とパソコンのキーボードをカタカタ打ってた。
しばらくして、隣でもカタカタとパソコンのキーボードを打つ音がし始める。
「そう言うなよ。一緒に部活した仲じゃないか。」
「何言ってるの?鬼練習だったじゃない。」
「恨むなよ。由香のことが好きだったからな。つい、イジメたくなったんだよ。」
「え?」
一瞬、黙々と打ってた指先が固まった。
こいつ、いまなんて言いやがった?
たぶん、聞き違いだ。
好きだから、イジメた?
好きだからイジメてしまった?
そんな恋愛表現ってあるのか?
……。
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