恋愛奴隷Ⅰ

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狭い部屋の中に、 まだ二人の吐息だけが残ってる。 激しさの余韻で熱くなった体に、 汗がにじんでくる。 彼と寝たからといって、 別に、彼は私の彼氏じゃない。 彼とは、体だけの関係でした。 セフレとは違う。 そう思ってるのは、 きっと私だけ。 でも、これは、 私なりの恋愛。 言葉だけじゃ…信用出来ない。 言葉だけじゃ…満足できない。 だから、体を求める。 彼は、私が好き。 私は、彼が好き。 お互いがお互いを好きでも、 これ以上の発展はない。 発展しすぎると、 関係は壊れやすいから。 そう思うのは、 私の体験談からくる偏見でしかない。 だから、 “好き” その気持ちだけが、 二人を繋いでいる今の関係が一番いい。 こんな、関係になる始まりは、 唐突だった。 忘れもしない、あの日…。
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