恋愛奴隷Ⅰ

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「あんまり遅ぇから迎えに来…」 「あっ…」 どうやら、災難ってのは続くらしい。 私の帰りが遅いのを心配して、 龍哉が私を迎えにきた。 妙に近い私と優也の顔、 そんな変な状況を龍哉に、 見られてる。 私も、龍哉も、 1、2秒くらい固まってた気がする。 その1、2秒の間に、私の脳内は、 何か、もっともらしい言い訳を考える。 ダメ…、そんなの思いつかない。 思いつく訳がない、、、。 ―――…バキッ! 突然響く、大きな鈍い音。 いきなりだった。 龍哉は無言で、 優也を顔を殴って、 ぶっ飛ばした。 なんとなく、 何があったのか、 龍哉は理解した。 だから、 こんな行動をしたんだと思う。 「俺の女に手を出すな。」 たった一言だけ、 優也に向け、 龍哉はそう言った。 「由香、行くぞ。」 たったそれだけ、 龍哉は言葉を続けた。 強引に私の腕を引っ張って走り出す龍哉、 掴まれた腕が、少し、痛かった……。 ***************
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