恋愛奴隷Ⅰ

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*************** しばらく二人で走り続けて、、 ようやく、 龍哉の気持ちが落ち着いたのか、 ただ疲れたのだけなのか、 とにかく龍哉の足は動きを止めた。 「あいつとキスしたのか?」 後ろから見てもわかるくらい、 はぁはぁと龍哉の呼吸が乱れてた。 「いきなりしてきたの…。ごめん…」 「謝るなよ。あいつが勝手にしてきたなら、由香は全然悪くないだろ。」 「それでも、ごめん…」 「いいから拭えよ。あいつの自分勝手な愛なんか。」 「あっ…」 ドタバタしてて、忘れてた。 服の袖で唇を拭う。 もっと早くこうしたかった。 ごめんって気持ちと、 自分のバカって後悔を込めて、 何度も、何度も、 拭った。 「もういい。やめろ。」 そんな言葉を聞いても、 自分では拭うのを止められなかった。 「もういいからやめろってッ!」 龍哉が、必死に拭う手を掴んで止めてくれた。 そして、 ただ優しく 抱きしめてくれた。
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