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次の日。
私達は、二人揃って仕事を辞めた。
あまりにも突然だが、
まあ、あんなことがあったわけだし。
仕方がない。
正直、優也が上司の会社になんて居づらいし、居られない。
二人の職探しが始まった。
できることなら同じ職場がいい。
そんな希望は、難しいと思ってたんだが、
恋人・友人とご一緒でも御気軽に応募可能。
そんな変わった条件を自ら募集しているところが意外と多くて、
案外、あっさりと次の職場は決まった。
ちなみに、液晶テレビをつくる工場だ。
私は、龍哉と、
社内寮で同棲生活することになった。
これからは、
一緒に過ごす時間が必然的に増える。
いつか龍哉とは同棲したいと思ってた。
この日、初めて聞いたのだが、
龍哉も実は、
そうしたかったらしい。
同棲なんて言葉が、
今までどちらの口からも出なかったのは、
きっと、お互いの距離が近すぎててたからだ。
そして、今までは、
それで満足してたからだ。
でも、今は満足できない。
同棲っていう、次の欲を、
知ってしまったからだ。
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