恋愛奴隷Ⅰ

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「けど、忘れんな。 …俺は、由香だけのものだ。 誰かにキスされたのが、 どうしても許せないのなら、 由香の気が済むまで、 俺にキスすればいい。あの時の俺みたいに。」 キスだけじゃイヤ。 キスだけじゃ消せない。 「キスだけじゃイヤ、、、、 …そんなんで忘れられないよ…」 また、涙がにじんでくる。 「泣くな。」 「…無理」 その言葉で涙が流れた。 「龍哉、私だけを見て。 、、、私だけを愛して。 ……私から離れていかないで。」 私の、本音がでた。 「離れねーよバーカ。」 ただ、抱き締めてくれる龍哉のぬくもりが、あったかい。 いつもぬくもりの中に優しさを感じる。 「…龍哉、…キスして」 「満足するまで好きなだけしてやる。 由香がさっきなことを忘れるまでな。」 今日、二人で仕事を休んだ。 唇がふやけちゃう。 …って思うぐらい。 結構、長い間、 キスしてた。 キスだけじゃ忘れられないとか言ってて、 結局、キスだけで満足した。 キスだけで、、 忘れようと努力した。 でも、嫉妬って、 完全には消えないものでした。 ***************
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