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「もうやめて!龍哉が、龍哉が死んじゃうッ!!」
このままじゃ恋人が殺される…
…そう思ったら、
勝手に体が動いて、
倒れた龍哉の傍にいて、
そう叫んでた。
「…情けねーな。
お前、女に守られんのかよ。
そんなんで、これから先も由香を守れんのかよ。だっせーな。」
キズついた龍哉の上半身を胸元まで起こす。
龍哉は、さっきの衝撃で
気を失ってた。
「ダサくてもいいよ!私は、私は、
龍哉が好きだもん!」
涙が流れる顔で、優也を睨んだ。
「…守ってもらえねーぞ?」
「それでも、、、…龍哉がいい!龍哉じゃなきゃダメなの!」
頬を伝わって落ちてく涙が、
龍哉の顔にぶつかって弾けたような音がした。
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