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9月27日。
自分勝手な手紙を残して、
会社にも何も言わず、
龍哉がいなくなった。
≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒
俺は、由香を守れなかった。
守ってやんなきゃいけなかったのに。
俺が弱かったせいで、
由香が泣いた。
由香の顔みて思った。
俺が弱いと、
あいつが言ったとおり、
いつか由香はキズつくなって。
由香は、
こんな弱い俺でもいいって言ってた。
好きだって、大好きだって。
でも、
俺は弱かったらダメなんだ。
もう、泣いてる由香は見たくないから。
だから、離れる。
好きだから離れる
いつか、
俺がちゃんと由香を守れるように強くなるまで。
ごめん。
≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒≒
優也の思惑どおりになった。
そう思った。
あの日、
優也の言葉が、
龍哉の心を打ち砕いてた。
龍哉の気持ちが、
折れてしまった。
なんで、
男ってこんなにもバカなんだろう。
全部、自分のせいだと思う。
好きだから離れる?
意味わかんない…。
意味、わかんないよバカ。
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