恋愛奴隷Ⅰ

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それから1週間が過ぎた。 この1週間、 最初の3日間は泣きながら、 龍哉を探してまわってた。 何度も、電話もかけた。 けど、繋がらない。 何度も、メールも送った。 けど、返信はない。 全然、見つからない。 もしかしたら龍哉が帰ってくるかと思って、 4日目からは部屋にいた。 それからは、どんな生活をしてたか自分でもわからない。 不安だけが、 私の心を押し潰そうとしてた。 当然、仕事なんて行ってない。 毎日、数回電話が鳴る。 携帯の音には異常なくらい反応する。 龍哉からかもって、 すぐ確認する。 でも、違う。 会社から。 いつもより呼び出しが長くて、 留守電になった。 「だいぶ無断欠勤続いてるけど…このままじゃ解雇も視野にいれなきゃいけないよ?…とりあえず連絡下さい。」 (…人の気も知らないで。) 心の中で、そう思った。
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