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目が覚めたら、
白い天井が見えた。
病院のベッドの上だった。
「死のうとすんなバカ。死んだらもう守れなくなるだろうが。」
一瞬、
夢かと思った。
あんなに探しても見つからなかった龍哉が、
隣に、座ってた。
「…なんで?」
「由香に俺の血を分けたんだ。思った以上に出血が酷かったらしい。」
「違うよ!私が聞きたいのはそんなことじゃないの!」
「勝手に離れたことか?」
「そう!」
「少し、俺なりに考えたかったんだよ。」
「だからって!いきなりいな…」
そう、何かを言おうとした口は、
龍哉の手にふさがれた。
「もう何も言うな。俺が悪かったんだ。」
口をふさいで手が離れて、
龍哉が私にキスした。
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