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龍哉は、さっさと再就職を決めたらしい。
だが、
私は、なかなか再就職先が決まらない。
この時、
私達が別々の生活を始めて、
早1ヶ月が経とうとしていた。
会えない寂しさから、
毎日、龍哉と電話する。
「早く仕事しろよ。こっちは明日も仕事なんだ。切るぞ」
「あっ!待って!」
「…ッー…ッー……」
「…チッ、切られた。」
最近は、すぐこんな感じで切る。
かけ直してやろうか。
…って、たまに思う。
けど、しない。
疲れてんのかな、
とか考えると気が引ける。
寂しいよ…龍哉。
会いたいよ…龍哉。
ほんと、意地悪。
少しくらい、
話してくれてもいいじゃん…。
……バカ龍哉。
顔を埋めた枕が、
寂しさの涙で、
ほんの少しだけ濡れた。
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