464人が本棚に入れています
本棚に追加
――――…ボロッ!!
それが、
初めて龍哉の家を見た感想。
「…ボロくて悪かったな。」
ガラッと、玄関の扉を開けた龍哉が、
まるで私の心の声を読んだかのように、
そう一言だけ言った。
「龍哉ぁ~会いたかったよ~寂しかったよ~」
たまらず飛びついて、抱きついた。
この温もり、久しぶりだ。
まるで、子猫がじゃれつくように、
龍哉の胸元に顔を押しつけてスリスリした。
嬉しくて、ほんの少しだけ、
涙が出た。
その涙は、
龍哉の服に染み込んで、
すぐに見えなくなった。
「よく迷わずこれたな。…ご褒美やるよ。」
「…んッ…!」
龍哉からの顎クイッ…
そして、キス…。
キスするのも久しぶりだ。
今までの寂しさを忘れるかのように、
龍哉と、舌を絡めて、
熱いキスをした。
最初のコメントを投稿しよう!