アネモネ

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……そう、いくら心の中で叫んでも、今の母の耳には届かなかった。 まるで恋人同士のように仲睦まじく、腕を組んだ二人は……リビングへ向かっていったから……。 この家にあたしの居場所なんてない――― お母さんは、浩ちゃんさえいればいいんだ。 だからやっぱりあたしが我慢するしかない。 ……応援するしかないんだ。 ………アネモネ……… (恋の苦しみ)
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