出会い

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彩木春に続いて何なんだこいつ。 何が面白いんだよ。 「俺と友達にならへんか? 俺は雨霧千里や。お互いためでいこうや。」 ならへんかって、もうなってるつもりじゃん。 この学園の奴らは皆強引なのか。あ、金持ちだから? 勝手に友達が出来てしまった。 まぁ、強引だとはいえ悪い気はしない。 いや、もう嬉しすぎる。嬉しいです。 「…うん、よろしく」 多分顔が凄く緩んでる。間違いなく。 「何や、笑うと可愛い顔してるやん」 くすくすと笑う千里。 可愛いとか嬉しくないんだけど… 少しむっとしているとはっといいことを思いついた俺。 これはとてもいい考えだ、素晴らしい。 「なぁ、昼休み暇?暇だよね?」 「え、何や急に…。別に何も予定はないけど…」 「昼休み、一緒n「嫌やで、一緒に行くの」…」 くそ、先を読まれたか… しかし!俺は諦めん! 「何でさ、友達じゃーん。」 逃がさないように腕を掴む。 「いや、君、キャラ変わってないか?」 そんなことを言いながらも最終的には「ええよ、もう…。」と諦めたように渋々了承してくれた。 持つべきものは友達だ。 千里の実家は京都にあるお香の老舗らしい。 でっかい家なんだろうなぁ… そしてとてもいい匂いがします。 そんなこんなでお昼休みまでには今日始めてとは思えない程仲良くなりました。
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