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さっきから俺めっちゃ視線感じるねんけど。下から。
「どないしたん?」
すると千晃は、人見知りなのかちっちゃい声で俺に話かけてきた。
「あの~名前、聞いてないなって思って。」
あっ、確かに日高とはさっきしてたから、俺だけやってないねんな。
「俺は、與真司郎。何とでも呼んでな。」
すると困った顔をしだした。何か考えごとしてるんかな。
「じゃあ、真ちゃんね!」
し、真ちゃん!?俺は幼稚園児やないで?でも、何か特別感あってわるないな。
「嫌だった…?」
なんて泣きそうな顔しながら言うんや。これで、男は皆ころっと行くんやろうな。
「ええよ。じゃあ、ちあちゃんやな。」
俺が真ちゃんなら、ちあちゃんやろ。
2人の特別やな。ええよな、こういうの。
―俺はこの時からきっと君に惚れたんやろな―
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