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「よくぞ参った勇者どの!!!!話では一人と聞いていたのだが、二人も来てくれたとはなんと心強い!!!!双方名を述べよ!!!!」
たぷたぷの腹を揺らし、王様が立ち上がり声を張り上げる。
「僕は新妻 還出です!!あの!ここはどこですか?!」
ニイヅマカエデと名乗りをあげた茶髪が手を挙げ質問するも、王様はまあ待てと話をそらす。
「は~~ックソ、俺は花衣 鍔鬼、こっちではツバキ・ハナイとでも名乗っときゃ良いのか?まぁんなこたどうでもいいんだよ。」
ハナイツバキと名乗った黒髪はやれやれと首をよこに振る。
あの人はあれが癖なのか、ちょくちょくあの動きを目にする。
だが、そいつが言い放った言葉で俺は全身から冷や汗が溢れた。
「ここに来たのは俺ら2人だけか?もう一人、灰色の目をした男は居なかったか?」
俺のことですねwwwwwwwwwwwwwwwバリバリ貴方達の後ろに立ってますwwwwwwイェーイ見てるー??wwwwww
「む?召喚されてきたところを眺めてはいたが、はて、最初から2人だったと思うぞ?なあ」
唐突に聞かれた質問に、横にいた騎士のような男に同意を求めるように視線を投げかける。
「ハッ!我々は常に気を配っておりましたがここから出たものは居らず!招かれたものはお二方だけだと思われます!」
元気良く胸に手を当て答える騎士に、前の二人は小さく首をかしげた。
この二人には俺の存在を知られている。
だがこちらに来ていないと仮定したのだろうか、二人はまあいいかと頷きあった。
良くないwwwwww良くないからwwwwwwwwwwww
前に出ていきたいのは山々なのだが、ここで俺が出てどうする?
二人の知り合いでもなければ、ストーカーじみたこともした。
つまり勇者(?)組にとってもこの世界にとっても利益なんか産まない。
そして俺自身勇者なんかになる気はさらさらない。
だって痛いでしょ絶対!!!!
嫌よ!!!!暴力反対!!!!!!!!ダメ絶対!!!!
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