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「ファンタジー世界マジパねえっす」
行き交う人のゴミ、現日本でもよく見かけていた光景だが、着ている服や持っているものが全く違う。
所謂商店街に近い雰囲気のそこは、街の中心に向かうべく伸びた一本の広い道だった。
人多すぎわろえないwwwwwwwww
全員が俺を無意識のうちに寄けながら行き交う。
ただそれは人として居るからではなく、何か邪魔なモノが置かれているから避ける。
そんなよけ方をしていく。
そのよけ方、嫌いじゃないぜ!!寂しいけどな!!
ため息を吐きながら、着替えた時に勢い余って上まで締めていた学ランのボタンを2つ開けた。
何故俺がこんなところにいるのかと言えば、昨日の夜中に変なことを口走ったのか問題なんだよな。
起きたらあのでっかい家の部屋の一つにある豪華なベットの上だったしオッサンも出かけてるみたいで居なかった。
飯も食わずにふらっと外に出て来たのが間違えだったか。
人ごみでお昼頃、暑いし腹も減った。
朝方、服が変わっていたし体のベタつきなんかがないことを思うと、拭いてくれたのだろうか…え、拭いてくれたの?寝ている俺を脱がして?
…いやんえっちwwwwww
なんて言ってる場合じゃねえか。
まあ、俺のことを覚えてくれる人なんて居ないに等しいからな、今回も忘れられるだろう。
ああ、誰かとあんなに喋ったのは何時ぶりだったかな。
街の中心につくと、小さな広場に出る。
先程より人が少なく、ひらけたその広場中心にある噴水の端へ腰をかければ、そこへ男女の二人組がこちらに向かってきた。
きゃっきゃと何かを話していると思えば、女の方が俺の上に腰を下ろそうとしてくる。
リア充マジ爆ぜろwwwwwwwww
そう思いながらも、いつものように横へ避ける。
ちくせう。一度電車で上に乗られた時に退いてと言ったらチカン扱いされたからな。
もう二度とあんな失敗するか。
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