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「まあそんなことはどうだっていいではないか!!よくぞ参った!!!!我がアモース国はお二方を歓迎する!!!!後はそこにいる奴に説明をしてもらってくれ。私もこう見えて忙しい身でな、ほらさっさと動かんか!!」
パンパンと手を叩き乾いた音を出すと、周りの騎士や使用人たちが一斉に動き出す。
とんがり帽子をした人達が勇者二人をどこかへ連れていき、みんながこの広間から捌けていった。
2人を除いて。
一人は俺こと影の薄い可哀想な男子高校生十前 蓮。
そしてもう一人、
俺のいる場所を眉間にしわを寄せしっかりと睨みつける、青い瞳と、白に近い銀色の髪をオールバックにしたオッサン。
その目が俺を見据えている気もする。
いや、これは
「おい」
やはり、俺の存在に気づいている。
しかも声をかけられた、が、もしもの事がある。
つまりここでヘラヘラと自己主張をし身をバラしたとしても命に保証があるわけではないということだ。
何よりもこのオッサンの腰にぶら下がる剣が全てを物語っている。
人間観察が何よりも好きな俺は、わかる。
こいつの目はやばい。
「…、いや、気のせいなんかじゃねえな。」
ずかずかと俺の手前までその歩みを進め、俺の存在を確認するかのように上から下まで舐め回すように見られる。
人に見られることを何よりも苦手とし、それでいて命の危機も感じている今。
冷や汗が止まらなかった。
「生きてんなら返事をしろ、死にてえなら背を向けろ」
「はい!!!!!!!!死にたくありません!!!!!!!!」
究極な二択に即座に声を張り上げ、それと同時に自己主張をした。
やっぱこのオッサンの目、やーさんと同じだおwwwwwwwwwこわいおwwwwwwwwwwwwwwwwwwちびりそうだおwwwwwwwwwwwwwww
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