猫さん猫さんあなたはどうして猫なの?

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(多分)主人公side ヒタヒタ・・・ヒタ・・・ヒタ 俺こと「古城信博(ふるき のぶひろ)」(高校2年生)はひとりで人気のない道を歩いていた。 そして、俺は最近良く聞く話を頭のなかで反芻していた。 最近ココらへんで妙な失踪事件が起きている「らしい」。 「らしい」というのは、実際に俺が見たことがないからである。 それはあたりまえだと思う。むしろその表現を使ったほうが適切だと考えた。 この学区付近で連続した失踪事件が起きている。 そして帰ってきた人がいないせいか周りの人々はその失踪事件の内容を誇張していった。 曰く、「鬼が来て連れ去られるらしい」 曰く、「宇宙人が地球に降り立った」 と。 そんなでたらめばかりな噂があふれかえっていた。 そんなこと絶対ありえないと俺は考えていた。 あと一つ言っておこう。 俺の後ろにぴったりと張り付いて歩いてくる人がいるのだが、 「偶然」家の方向が同じくらいだろうと考えていた。 だが、その考えは次の後ろの謎の人物の行動によってに覆された。 いきなり横腹に銃を突きつけられたのだ。 金属の冷たさと硬い感触が彼の脳内に警鐘を鳴らした。 冷汗が止まらない。どうしてこうなった。どうしたら逃げられる? などと考えているうちに 彼は逃げることを止め謎の人物に質問した。 まったくもって図太い神経である。 「あんたは何者だ?なにが目的だ?」 謎の人物はこう言った。 「私の名前は、んー、じゃあ、「猫さん」で。目的は…まだ決めてないや。 あ、もう時間だ。じゃあ、またあとでね。」 そして、彼は意識を失ったのだった。
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