嘆きの古城さん

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―――――――――――――――――――――――― 「待ってよ!待ってって!」 「…いやだ!」 「なん…で?なんで待ってくれないんだよ!」 「だって… 化け物になんか関わりたくないからに決まってるじゃん!」 「!」 ―――――――――――――――――――――――― 「またあの夢か…」 起きたらそこは白い空間だった。 自分が起きたかすらも分からない、心がおかしくなりそうな所だった。 「やっと起きたかぁ」 その声に俺は振り向いた。 「やぁ、さっき振り」 「あなた、いや、お前はさっきのやつなのか?ここはどこだ?」 「いやぁ、この格好を見ても自分の調子を保つとはさすがだね」 そいつは俺の質問に答えずに俺の評価をした。 まぁ、その、なんだ。 そいつの服は白いし少しはだけている。 さらにそれ以上の特徴があるのだが、それが背中から生えている羽だ。 俺は何もその時の状況を読み取ることができなかった。 だが… 「もう一度聞く。お前は先ほどのやつか?そしてここはどこだ」 「その何者にも屈しない精神。恐れ入るもんだ。だけどね、」 そこでそいつは言葉を区切り 「言葉遣いを間違えているよ?」 後ろから刃物を俺の首に添えていた。
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