7人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――――――――――――――――――――
「待ってよ!待ってって!」
「…いやだ!」
「なん…で?なんで待ってくれないんだよ!」
「だって…
化け物になんか関わりたくないからに決まってるじゃん!」
「!」
――――――――――――――――――――――――
「またあの夢か…」
起きたらそこは白い空間だった。
自分が起きたかすらも分からない、心がおかしくなりそうな所だった。
「やっと起きたかぁ」
その声に俺は振り向いた。
「やぁ、さっき振り」
「あなた、いや、お前はさっきのやつなのか?ここはどこだ?」
「いやぁ、この格好を見ても自分の調子を保つとはさすがだね」
そいつは俺の質問に答えずに俺の評価をした。
まぁ、その、なんだ。
そいつの服は白いし少しはだけている。
さらにそれ以上の特徴があるのだが、それが背中から生えている羽だ。
俺は何もその時の状況を読み取ることができなかった。
だが…
「もう一度聞く。お前は先ほどのやつか?そしてここはどこだ」
「その何者にも屈しない精神。恐れ入るもんだ。だけどね、」
そこでそいつは言葉を区切り
「言葉遣いを間違えているよ?」
後ろから刃物を俺の首に添えていた。
最初のコメントを投稿しよう!