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小さな唇を尖らせて、モカがまたなんか哲学的な事を言っている。
コイツは頭の中で学者みたいに小難しい理論を展開させた挙げ句、一周回ってアホな行動に出るというわかりやすいんだかわかりづらいんだか判断が難しいやつなのだ。
「それにですね、誕生日を迎えるのはツルギくんの方なので……。この死亡フラグはわたしじゃなくて、ツルギ君のですよ?」
「残り少ない同期の死亡フラグを立てて楽しいですかー、モカ中尉ー」
「にっしっしー……」
まぁ、少なくともこんなやりとりをする余裕があるくらい(小隊長に見つかったら鉄拳制裁もののふざけたやりとりだが)、
今回現れた『マガ』の実質脅威度はレベルに見合わす低い。
俺やモカはもちろん、新米のアギト少年ですら何がどう転んでも死ぬはずが無い、極めて安全な任務のはずだった。
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