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『嫌いの反対』
強がりだっていうんでしょ
本当はまだ好きなんでしょって
そういうところ嫌いだった
でもそこに惹かれたんだ僕は
大好きだよって言ったって
君は変わらなかったでしょ
だったら言わなくてもいいねって
頷いたのは君だったのに
どうして どうして
君は言う
本当は聞きたかったのだと
もしかしたら変わってたかもよ
なんて 今更 言われたって
ずっと昔に置いてきた言葉
声を失った僕にはもう
告(い)える言葉じゃないんだよ
大嫌い 大嫌い そう言ったって
君は言うんだ強がりだって
僕はもう君のことなんて
これっぽっちも好きじゃないのに
溢れる涙が悔しくて
下唇が血で滲む
悔しくって悔しくって
泣いてる僕に
君はきっと言うんだ
優しく笑いかけるんだ
「ほら、強がりだったでしょ？」
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