第1夜

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  「あ、そういえばさ! 今度警備部で実践訓練をしようと思うんだけど飛鳥と悠禾も見に来ないか?」 「…至極面倒だな。」 「会議とか来客とか入ってなければ行こうかしら…。」 「警備部の状態もたまには確認しに来いよ~。代表取締役だろ―?」  侑に言われて「う…っ」と詰まる飛鳥に悠禾は眉尻を下げながら笑って見ていた。  飛鳥も代表取締役として忙しい身だが、飛鳥が見に来るとなると社員達のやる気が上がるという噂は聞いていた。 「飛鳥、スケジュール調整ならあたしがするから行きましょう?それに警備の是正、確認もそろそろ必要よ?」 「ああ、もうそろそろそんな時期か。………わかった、都合がつけば行く。その前に“彼奴”だな…。」  
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