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「お慈悲を~!」
「………。侑に警備部で鍛えてもらうのと、悠葵が居る研究室で実験(台として)付き合うのとどっちが良いかしら?」
ダバァッと涙を流しながら腰辺りにしがみつく水輝を一瞬冷ややかな瞳で見下ろした後、有無を言わせない(真っ黒な)笑顔で選択肢を与えた悠禾に侑は少し冷や汗をかいたらしい。
(飛鳥はそうだけど、悠禾も怒らせたらいけない人だよなぁ…。)
水輝は一瞬目を輝かせたがすぐに絶望的な顔になった。
どちらにせよ、水輝にとってツライ選択肢であったのだ…。
(どっちも嫌だけど…、どっちか選ばなかったら両方ってなりそうだし…。うーん、どうしよう…。)
うんうんと唸りながらどうしようか悩む水輝を悠禾はにこにこと眺めていた。
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