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「勿論選べない、どっちも嫌、と言ったら両方やらせるわよ?それはわかっているんでしょ?」
「わ、わかってるから!もうちょっと待ってよっ!!」
にこにこと笑顔を絶やさずに悠禾は水輝の選択を待っている。
水輝は覚悟を決めたようで、悠禾の目を見て言った。
「ゆ、侑との方…に、する…。」
「わかりました。侑、程々に鍛練してちょうだいね。」
「おう、了解した。」
侑はにっと笑いながら親指を立てていた。
(これは死んじゃいそうなくらい大変だよぉ…。)
水輝はダバァッと涙を流しながらそう思っていたのを知るのは悠禾だけである。
(水輝、油断しちゃって…。)
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