0人が本棚に入れています
本棚に追加
辺りも暗くなり、河川敷で練習を終えて自転車で家へ帰ろうとする球誠。
「よ!」
聞き覚えのある声が聞こえ、球誠は振り向く。そこには木場の姿があった。
「お前!?どうしてこんな所いるんだよ?」
「今日は豆山に休むっていって、お前の練習ずっと見てた」
「はぁ?お前なんのつもりだよ?」
「どんな、練習してるか気になってな!聞きたいんだけど…お前、野球楽しいか?」
「あ…当たり前だろ!な…何を急に言い出すかと思えば」
動揺する球誠。木場は真剣な眼差しで球誠を見つめる。
「野球部に来い城崎!俺達にはお前が必要だ」
「ふざけんじゃねぇ!だいたい来たばかりの分際で何なんだよお前!」
「じゃあ、俺と野球で1打席勝負してくれないか?勿論、俺がバッターで城崎がピッチャーだ!お前が勝ったらもう2度とお前を野球部に誘ったりしない!」
「じゃあ、もしお前が勝ったら?」
「無理にとは言わないが野球部に入ることを考えてもらうぞ!」
木場の挑戦に球誠はニヤッと笑う。
最初のコメントを投稿しよう!