謎の転校生

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辺りも暗くなり、河川敷で練習を終えて自転車で家へ帰ろうとする球誠。 「よ!」 聞き覚えのある声が聞こえ、球誠は振り向く。そこには木場の姿があった。 「お前!?どうしてこんな所いるんだよ?」 「今日は豆山に休むっていって、お前の練習ずっと見てた」 「はぁ?お前なんのつもりだよ?」 「どんな、練習してるか気になってな!聞きたいんだけど…お前、野球楽しいか?」 「あ…当たり前だろ!な…何を急に言い出すかと思えば」 動揺する球誠。木場は真剣な眼差しで球誠を見つめる。 「野球部に来い城崎!俺達にはお前が必要だ」 「ふざけんじゃねぇ!だいたい来たばかりの分際で何なんだよお前!」 「じゃあ、俺と野球で1打席勝負してくれないか?勿論、俺がバッターで城崎がピッチャーだ!お前が勝ったらもう2度とお前を野球部に誘ったりしない!」 「じゃあ、もしお前が勝ったら?」 「無理にとは言わないが野球部に入ることを考えてもらうぞ!」 木場の挑戦に球誠はニヤッと笑う。
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