謎の転校生

12/15
前へ
/19ページ
次へ
「1がストレート、2がカーブ…」 (凄い!知らない間にこんなに変化球の球種増えてたんだ!) 豆山はリトル時代の球誠しか知らなかった為、中学になって変化球が解禁された事を改めて肌で感じた。 「まぁ、基本はストレートだ!俺の直球でアイツをねじ伏せてやる!」 「うん!」 こうして球誠と再び野球が出来ることが楽しい。豆山は今から始まる真剣勝負にワクワクしていた。 球誠は普段触らない軟式球を握り、 感触を確かめる。 (やっぱ軽いな…) 球誠は投球練習を始める。初球は軽く流し。本格的に投げた2球目だった。 パンッ!! (凄い…前よりも格段と速くなってる…) 球誠の速球が豆山のグラブに収まる。豆山は少し痛そうにボールを返球する。 (速いな…) 木場は130キロ近くは出ているであろう球誠の球を見て、流石に速いと感じる。 「打席に入っていいぜ!木場!」 木場は左バッターボックスに入る。豆山がストレートのサインを出し、球誠も頷く。 (行くぜ木場ぁー!) 球誠は振りかぶり、ボールを放つ。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加