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「1がストレート、2がカーブ…」
(凄い!知らない間にこんなに変化球の球種増えてたんだ!)
豆山はリトル時代の球誠しか知らなかった為、中学になって変化球が解禁された事を改めて肌で感じた。
「まぁ、基本はストレートだ!俺の直球でアイツをねじ伏せてやる!」
「うん!」
こうして球誠と再び野球が出来ることが楽しい。豆山は今から始まる真剣勝負にワクワクしていた。
球誠は普段触らない軟式球を握り、 感触を確かめる。
(やっぱ軽いな…)
球誠は投球練習を始める。初球は軽く流し。本格的に投げた2球目だった。
パンッ!!
(凄い…前よりも格段と速くなってる…)
球誠の速球が豆山のグラブに収まる。豆山は少し痛そうにボールを返球する。
(速いな…)
木場は130キロ近くは出ているであろう球誠の球を見て、流石に速いと感じる。
「打席に入っていいぜ!木場!」
木場は左バッターボックスに入る。豆山がストレートのサインを出し、球誠も頷く。
(行くぜ木場ぁー!)
球誠は振りかぶり、ボールを放つ。
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