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「1年生は初心者で5人しか選手がいないのがウチの野球部の現状なんだ。木場君も嫌気さしちゃったよね」
豆山は顔を引きつりながら木場の顔を見る。
「いや、野球部入るよ!面白そうじゃん」
「え??」
「部員を集めて、そして来年、必ず全国大会に出る!」
豆山は木場の思いもしない言葉に驚愕していた。
「あ…ありがとう。よろしく!木場君!」
「あぁ、よろしく!」
次の日から木場の指導の下、野球部で本格的な練習が始まった。
木場がノックをし、大きな声がグラウンドに響き渡る。
「時田ぁ!もっとグラブを地面につけろ!」
「はい!」
「芝川!ボールまでもっと早く来い!」
野球は素人であるが顧問の加藤秀明と豆山はノックの様子を微笑みながら見る。
「木場君が入って、部の雰囲気が変わりましたね!」
「はい!ダラダラしてた1年生の気が引き締まったというか。ホントに木場君のおかげです」
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