宮本一弥という男

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──19:30。 「お疲れさまです宮本課長!」 「2人とも、お疲れさん。よかった先に帰られてたらどうしようかと思った」 「まさか、まだ私たちも来たばかりですよ。ね、なつみん。それに課長の奢りだし!」 「上司として、部下に払わせるなんて格好悪いからな。でも今日は上下関係は置いとこう」 「あ、宮本課長、飲み物は?ビールにします?」 「ありがとう有田さん。さっき店員さんに頼んできたから」 そう言ったそばから店員さんがやって来た。 「烏龍茶、お待たせしました!」 「課長!烏龍茶って!!似合わないですよ。酒豪のくせに」 受け取ってゴクゴクと飲み干してしまってから、息を吐く課長。 「プハー!喉が乾いてたから、上手い。酒を飲む前に話しておきたいことがあるんだ…」 上下関係は置いといてとか言いながら、真面目な話? だけど上司である"宮本課長"とは違った雰囲気を感じさせる、イチにぃ。
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