宮本一弥という男

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「まひろ」 「ちょ、ちょっと、課長!?」 なつみんと一緒なのに! なつみんを見ると、私を名前で呼んだイチにぃを驚いたように見つめていた。 ああ、何がしたいの…イチにぃ。 なつみん誤解してるんじゃ……。 「有田さんに誤解されたままじゃ、俺が耐えられそうにないから」 そう言うと、今度はなつみんと向き合って話し始めた。 「有田さん、もしかして俺とまひろが特別な関係とか、思ってる?」 「あ…もしかしたら、2人は付き合っているんじゃないかと、思いましたけど…。やっぱりそうなんですか?」 「ほら…。やっぱり誤解してる。俺たち付き合ってる訳じゃないんだ。なぁ、まひろ」 「うん、なつみんが思ってるような関係じゃないよ。イチにぃと私はね……」 「待ってまひろ。それは俺の口から言わせて欲しい」 「解った。………任せる」 こんなに真剣なイチにぃ、見たことないかも…?
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