宮本一弥という男

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「有田さん、俺のことただの"上司"としてだけじゃなくて、ひとりの"男"として、見てくれないか?」 「え?それって…あの………」 「経理部で一緒に仕事してみて、すごく気になる存在になってた。周りの人を気遣ったり、助けたりできる優しさが素敵だなって…。それになにより、その明るくて可愛い笑顔に惚れたんだ。俺は……有田さんが好きだよ」 おおっ!! イチにぃ…堂々と愛の告白!? そして、なつみんは………? 真っ赤!耳まで赤くなって!! 可愛いなあ…なつみん。 「あ、あ、あ、あの、私…」 「有田さん、君が俺のことをどう思っているか、知りたいんだ。有田さんが思う"宮本一弥という男"について、聞かせてくれないか?」 なつみん、緊張してるよね。 私までなんだか緊張してきたみたい……。 頑張れ!! ありのままの、なつみんの気持ちを伝えれば大丈夫だよ。 頑張れ、なつみん。
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