101人が本棚に入れています
本棚に追加
自分から添い寝するって宣言しておいて狼狽えていたら、「いいから、おいで」と寝室から顔を出した奏甫に手招きされた。
ゆっくりと足を踏み入れた部屋のベッド横には敷布団。
「あなたはベッド使って」
奏甫は敷いた布団に寝転がった。
「いえ、私がそっちに」
「ベッドがあるのに、女性に下で寝かせる訳にいかないでしょ」
「…でも…」
「早く」
躊躇している花瑚の言葉は遮られ、手を引かれた勢いにベッドになだれ込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!