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すぐに「あなた」に戻ってしまったのは心なしか残念だけど。
笑い声が嬉しくて。
自分のおっちょこちょいも恥ずかしくて、一緒になって笑っていたら、
「きゃっ。何」
腰に回された奏甫の腕に、ぐいっと引き寄せられた。
「添い寝してくれるんだろ?」
「…ああ言ったのは…ひゃっ」
おでこに奏甫の唇がそっと、けれども確かに触れた。
「もう寝るよ。おやすみ」
抱き寄せられた腕は少し緩まっても、離してはくれなかった。
カーっと顔が赤くなっていくのが分かる。
・・・部屋が暗くて助かった。
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