第10話

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ん? ・・・なーんだ、じゃない。 慌てて起き上がる。 けれども、一呼吸置いて奏甫の部屋に泊まったのだと思い出した。 ちょうどそこへドアが開く音と共に奏甫の顔が部屋を覗く。 「起きた?」 なんかデジャブ・・・。 「…はい。おはようございます」 「おはよ。なんか食べる?飲む?」 「…あ、えっと、コーヒーを…」 「うん。こっち座りなよ」 リビングを顎で差して、奏甫はキッチンに向かった。 普通だ。 なんて普通なんだ・・・。
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