第1章

2/6
前へ
/6ページ
次へ
はあ…まただ。 もう、これで何回目だろうか。 そっと僕は下駄箱を開け愕然と溜息が出る。 そして、下駄箱から靴を取り ゴミや給食の残りカスが入った靴を持ち 何事も無かった顔でそのまま足を入れた。 「あいつ、そのまま履いたよ。汚ーい!」 後ろではクスクスと笑い声。 勝手に笑えばいい。 僕は強がっていた。 だって、ターゲットが僕にたまたま回ってきただけ。 みんな経験するから。 だから…だから… この僕のクラスでは、ある女子のグループで イジメが流行っていた。 そのイジメのターゲットは日に日に変わり、 ターゲットになると残酷なイジメをされていた。 それが、僕に回ってきた。 僕はあまりクラスでも地味な方でターゲットには もってこいなのだろうと思った。 すぐに僕に飽きると思っていた。 でも、簡単にはいかなかった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加