真城先輩の本性

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「ん……」 柔らかな太陽の日差しで私は目を覚ました。 「ここは……?」 見慣れない光景にプチパニックを起こす。 ふと、両手両足首を縄で縛られていることに気付いた。 「何これ……!!」 手足を動かして縄をほどこうとしたが、全く取れる気配はなかった。 と、不意にドアがギイッと鈍い音を立てて開き、1人の男が入ってきた。 「おはよう、よく眠れた?」 「あ、あなたは誰!?どうしてこんなことを……」 「まぁ、落ち着いて聞いてよ。僕は真城龍之介(ましろりゅうのすけ)。君は……千聖ちゃん、だよね?」 「どうして私の名を……?」 「こちらで色々調べさせてもらったからね。いきなりだけど、単刀直入に聞く。君は昴の婚約者だね?」 「そうですけど……先生が何か関係あるんですか?それに、どうして先生の事を知っているんですか?」 「先生……?あぁ、君は昴の生徒でもあったんだよね。僕は、昴と同じ暴力団員だったんだ」
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