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「昴、まさか君が直々に挨拶に来てくれるとは思いもしなかったなぁ」
「ま、先生にとって千聖ちゃんは命よりも大事な存在だからな」
「龍、真城、てめぇら……よくも!!」
「戦うの?んじゃ、受けてたたないとね」
真城親子は鉄の棒を持って駆け出していった。
と、物陰から1人の男が飛び出してきた。
「大丈夫?今助けるから」
その人は短刀で私の縄を切ってくれた。
「あの、あなたは……?」
「篠塚文吾(しのづか ぶんご)昴の学生時代からの親友だよ。さぁ、しっかりつかまっててね」
篠塚さんはふわっと私を抱き上げた。
そしてそのままバンに乗せられ、家まで送っていってもらった。
その途中で私の意識はぷつんと途切れた。
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