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「ぎゃーーーっ!!」
私は家に帰ってくるなり、とてつもない悲鳴をあげた。
それはわずか数分前の出来事だった。
家に帰ってきた私は、見慣れない靴が置いてあることに疑問を抱いた。
しかし、特に気にすることもなく、そのままリビングに直行してしまった。
リビングに大嫌いなあの人がいるとも知らずに……
「な、なんでどうして先生が居るんですか!?」
「おー、千聖!帰ったか」
ソファーの向こうからのっそりとお父さんが顔を出しした。
「おーじゃないよ、お父さん!!ちゃんと説明してよね!?」
「何って……ただちょ~っとだけお邪魔してるだけですよね?お父さん」
と、先生がキラッキラのアイドルスマイルで視線を投げてくる。
「そんな、邪魔だなんて…うちはいつでも大歓迎だよ!」
そう言うとお父さんは、ガハハと笑った。
「それに、今日は大事な用があって来てくれたんだぞ?」
「大事な用?」
すると先生は急に改まってとんでもないことを口にした。
「千聖、俺、お前の婚約者になったんだ」
は……?
「はぁぁぁぁぁ!?」
あまりの出来事に、私はただ呆然とすることしか出来なかった。
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