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そんなとき、部屋の掃除をしているとふとあの本が目に入った。
そのときに思い出した。
小さいころは、よく物語を読んでいたなぁと。
もちろん今でも好き。
物語のに結末があっても、その先にもわたし達の知らないところで物語は続いている。
物語はいつも自分たちの都合のいいところで終わってしまう。
たとえば、おとぎ話も同じ。
王子と結婚して幸せに暮らしました、とかで終わってしまう。
一緒に暮らした後、本当に幸せかどうかは物語に描かれることはない。
キリのいいところで終わってしまうから、わたしはいつもその先を想像して楽しんだ。
逆に悲しい結果で終わってしまう話だってたくさんある。
結末なんてのは一度きりのもので、それを乗り越えるとまた別の結末が待っている。
その後、登場人物たちが必ずしも幸せ、不幸とは限らない。
そういうのを想像したりするのもたのしみの一つ。
わたしはファンタジーを一番よく読む。
ファンタジー好きな子なら誰でも一度は夢見ると思う。
こういう大冒険をしてみたいな、と。
わたしもその一人だった。
魔法が使えたらな、とか宇宙人とともだちになれならな、とかわたしがスーパヒーローで町の安全を守っていたらな、とか。
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