おサルさん事件

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次の日。 教室に入った俺はあるものを見て悲鳴をあげたかった。 後ろから陵介に口を全力で押さえられ、それは阻止された。 「な、え? な、あっ、え?」 「日本語で話なさい」 怒られちゃった。 「おいお前ら。入り口で何やってんだよ。早く教室入れ」 「あ、つっくん。おはよー!っいだだだだだだ!」 「つっくんてなんだ!仮にも教師を!」 「じゃあ、つーちゃあ"あ"あ"あ"!!」 なんなんだこのホスト教師! せっかく俺が愛情を込めて愛称考えてあげてるってーのによ! 仮にも教え子の頭を鷲掴みにして! あ、待って。 ガチで頭割れる。 俺の脳細胞が壊滅する! この、俺の頭を鷲掴みにしているのは大庭 司(オオバ ツカサ)。 俺たちの担任である。 ちな、国語教師。 いやぁ、ね、 王道って素晴らしいと思うのですよ。 だってこの人選ぶ職業間違ってるもん。 完っ璧ホストですもん。 お店でNo.1やってます。 くらいのイケメンだもの。 イケメン滅びろ。 おサルさんとか予想を裏切る非王道なのに! 変装は良かったのに! 「先生、いい加減ソイツ離してやってくれませんか」 「陵介くん……!」 貴方は私の救世主ですわ! ありがとうございますm(_ _)m ホレそう(笑) 「ああ、そうだな。こいつがこれ以上うるさくなったら敵わんからな」 「その通りです。」 尾神このヤろう!
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