おサルさん事件

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やっとこ先生の魔の手から逃げ出した俺は、そそくさと陵介の後ろに隠れる。 これで次も先生からかったとしても大丈夫だ! 「つか待って。もしかしてまたつっくんが担任なの?」 「なんだよ。嫌なのか」 「嫌に決まってるじゃん!何言ってんの!?」 「わかった佐久間。おまえ後で職員室来い」 わお。 職員室にお呼ばれされちゃった(笑) お茶菓子出るなら行かないでもない。 だが、今日は楽しみにいていたアニメの放送があるのでリアルタイムで視たいのであります。 と、言うことで遠慮するでござるよ。 俺が心の中で思っていたことが顔にもろ出ていたらしい。 つっくんが般若の形相で俺を睨んでるわ。 変な顔wwww と笑い飛ばしたい。 「あ!そうだ。つっくん。あれ誰?」 「は?あれってどれだよ」 「あれはあれだよ。あそこにいるおサルさ……モジャモジャ頭の眼鏡クンだよ」 「ああ、あれか。つかお前今何か言いかけなかったか?」 「えぇ?なんのことですかぁ?」 「お前なぁ……はぁ」 つっくんが呆れてらっしゃる。 そんな事どうでもいいから早く答えて欲しいんですけど。 待ちくたびれたわ。 「先生。そんな事どうでもいいから早く答えてくれませんか。もうすぐでチャイムなりますよ」 「あ?あぁ、悪い悪い」 陵介くんさっすが! ……あ、でもこれ。 俺ここにいる意味なくね?早く座りたい。 って思ってるな。 正直なヤツめ。 面倒くさいって顔に出てるわ。
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