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「転校生のしろさわだったっけ……白に沢つー字に、下は棗(ﾅﾂﾒ)」
転校生の名前覚えてない担任ってどうなのよ。
漢字は合ってるけど、読み方が"しろさわ"か"しらさわ"のどっちかわからないってやつでしょ。
って、そんな呑気なこといってる場合じゃないよ！
おサルさん、俺たちと同じクラスってことだよね？
てことはさ、もしかしなくても生徒会とかがこのクラスに来ちゃったりなんかしちゃったりするんじゃないの!?
超嬉しいんですけど！！
間近で生BL見放題じゃね！？
まぁ、こうなることは予想してたけどな！
キーンコーンカーンコーン…………
「あ、チャイム」
「ほら、早く教室入れ。HR始めんだから」
「へぇーい」
教室に入った先生の後に続き、俺たちも教室に入って席につく。
教室に入ってきた先生と陵介を見てきゃぁきゃぁ悲鳴をあげるちびっ子可愛い系男子(以降チワワ)ども。
この悲鳴にも１年この学園にいれば慣れた。
そして俺はあることに気づいた。
あれ、なんかおサルさんと席近くね？
俺の後ろにおサルさんいるんだけど。
なんで？と思ったけど首席番号順じゃん。
"さ"の後ろは"し"だから当たり前じゃん。
と、自問自答しているとつっくんが話始めた。
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