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家のなかに入ってリビングへ行くと、部屋の片隅に真っ白の猫が窺うように紘斗を見る。
「キラ」
呼びかけると近づいてきて足もとに纏わりつく。
おまえと会った。
「やっと」
無意識につぶやき、そう口にしたことに気づいてごまかすように首をひねり、紘斗はキラを抱きあげた。
あの時の糸がここまで繋がってきたというのなら。
僕が大人だったら。
大人になったいま、おれはそのさきの答えを探しだせるだろうか。
-The end.-
Will be continued in the next time.
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