ツーR

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「ーーーー!!」 反撃と云わんばかりに、社長の首に腕を回して。逃げられないようにしてから、今度はこっちが舌を突っ込んだ。 「ーーーは、すお、」 社長。意外と、甘いイイ声出すんですね。 もっと、聞きたくなりますよ。 片腕を首から外して、社長の上着の中に撫でる様な手つきで入れたら、社長も負けじと、俺の太ももを摩り始めた。 「………っ、」 ヤバイ。その手つき。 少しばかり、反応しそうだ。 「………社長。これ以上は、ここでは危険ですよ………っ、」 忘れそうになっていたが、ここは会社。そして社長室。 いつ、誰が社長を訪ねてくるか分からない。 「………そうだな。残念だが、止めておこう………。」 漸く離れた、唇。 上唇を舐める赤い舌に、少し名残惜しい。 「また、今度。して差し上げますよ。」 「はは。そうだな。またの機会に、だな。」 ーーー今度は、どこまで進むのやら。
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