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「……………社長。」
「うん？どうした？取引先が何か言ってきたか？」
「…………いえ。どちらかと言えば、そっちの方が私的には良かったのですが。」
「？？何だ？何があった？」
俺は手元にある資料を再度読みながら、大きくため息をついた。
「明日から行く一週間の出張のことですが、これは一体どういうことなんでしょうか。説明しやがれ。」
近付いてきた社長の顔面に、貼り付けるかのように資料を突き出す。
そう。社長は明日から出張になる。
もちろん、俺も同行となる。秘書だからな。
それは、いい。いつもの事だ。
「……ん？何かおかしい所でもあったのか？」
「あります。ありまくりだ。」
問題は、出張中滞在するホテルの部屋だ。
いつもなら、別々。
なのに、今回は同室。
しかもだ。
ベッドがツインじゃなくて、ダブルとはどういう事だ！この野郎！
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