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「………ああ、結構しっかり噛んだんだろう?痛そうだ。」
「ええ、まあ………。」
親指で、フニッと上唇を捲ってまでして、社長は確かめてくる。
何で、そこまで。
「もう、いいでしょう?離してください。」
痛いんだよ。そんな風に捲られると。突っ張るだろうが。
「ダメだ。ちゃんと消毒しないと。」
「は。」
消毒?舐めときゃ治るって言っただろうが。
そう思った瞬間。俺の口内に、ヌルりと何かが入って上唇内側を舐めた。
何かって。いや、分かるけど。
誰が、社長に消毒してくれって頼んだよ!
「ーーーーふ、………んんっ!」
しかも、社長の野郎、そのまま深く舌を突っ込んできやがった。
こっちは、椅子に座った状態。
社長が覆い被さるように、体重をかけてきて。こっちは逃げ場がない。
社長が食べたのは、ホワイトチョコだったのか。
なんて、余計な事を考えてる場合じゃないな。
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