夢見草

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ったくよぉ、折角気分が良かったのに、台無しじゃねぇか。 「あぁ~、つまんねぇ……」 それは、大木から飛び降りた刹那だった。 「────────きゃあぁぁぁあああああ!!!!!!」 「はっ!?」 突然響いた甲高い声。 それは確かに、屋敷の中に居た女からだった。 どんっ、と体制を崩した俺は、鈍い音と共に地面へと着地した。 「………いっ………てぇ」 「ちよっ、ちょっと!  誰か!誰かいないのー!!!?大変よ!大変なことが起きたわ!!!?」 顔だけを起こして女の方を見た時には、大声で人を呼んだ後で、もうすでに慌てて裸足で屋敷から飛び出してきた後だった。
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